子どものやる気について

子どものやる気にはいくつかの状態がある。学習意欲に例えると、全く勉強をやる気がない状態や、人に無理強いさせられる状態や、自ら進んで勉強をする状態など色々ある。しかし勉強をするのであれば、自ら進んでやる方がいいのではないか。
 では、子どもが自ら進んで勉強するためにはどうしたいいのだろうか。大きな要因として、子どもにとって信頼できる大人との相互信頼関係にあるとされている。信頼できる大人に見守られることで、子どもは難しい勉強(課題)に積極的に取り組める。更に大人を信頼し、親密な関係が築けている子どもほど、大人が求めることが大切だと感じる。
 また、子どもが信頼できる大人の価値観を、自らのものとして取り込むことができると言われている。例えば大好きなミュージシャンが環境保護に取り組むと、ファンも同じように環境保護が大切だと考えるようになる。それと同じように、子どもにとって信頼できる大人が勉強することが大切であると伝えると、子どもは勉強をするようになる。子どもは、本当に信頼して親密な関係が築けている大人の助言であれば、子どもはそれが自分にとって大切なことだと考え、実行するようになる。
 ある実験で、教師が偉い専門家に「この生徒は必ず伸びる」と言われ、教師がそれを信じてその生徒を指導していくと、その生徒の成績が伸びるという結果が証明されている。それは、教師が生徒の能力を信じることで、生徒にとって信頼できる大人になる。その信頼できる大人である教師の指導に、生徒も従い成績が伸びる。教師が子どもを信じることで、子どもとの信頼関係が生まれ、子どもの成長が保障されるのではないだろうか。この理論は親子についても同じだと考えられる。

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